国際語エスペラント無料公開講演会(5回シリーズ)
エスペラント語で知る各国事情>
第2回「オーストラリア自然がもたらす笑いと涙」
 講師:インドゥラニ・ベハリー=ロール(オーストラリア在住カナダ人女性)
 日時:7月23日(月)午後2時〜4時 場所:エスペラント会館
*** 感 想 ***
 どこでどう間違ったのか、週日の午後開催となった今回は、参加者が少ないのではと心配していました。が予期せぬ宇治のKさんと代休を活かしてのYさん、オーストラリア旅行の経験をおもちのAさんが参加して下さり、計8人がお話を聞きました。
 アデレード在住のインドゥラニさんのお話は、太古のオーストラリア大陸生成の歴史から始まり、そこに棲息する珍しい鳥類、動、植物が白板に映し出される映像に合わせて紹介されました。時にはその奇異に感じられる姿形に思わず笑い出したりびっくりしたり、その一つになつかしい襟巻きトカゲもありました。
 日本人の多くは、オーストラリアといえばカンガルー、コアラを連想しますが、インドゥラニさんのお話から、種々の機能を持ちながら乳房はなく、皮膚の表面の一部が乳房の働きをしているなど不思議な水陸両棲の動物カモノハシが、オーストラリアの代表的動物だと知りました。
 ここまではにぎやかな笑いにつつまれ、今日のテーマ「オーストラリア 自然がもたらす笑いと涙」の前半の意味がわかりました。
 がさて、私には想像ができませんでした後半の「涙」が意味するものは、原住民俗アボリジ二の子どもがヨーロッパ化された教育を受けることで親子世代間の格差が進んでいるのこと、豊富な鉱物資源などにかかわる政治、経済問題などなどでした。
 また水資源の乏しいアデレードでは、新築家屋には雨水利用のための大きな水槽の設置が法律化されたとも話されました。
 地図上の大きなオーストラリア大陸からは、豊かな自然ばかりを思い浮かべていたほど知識の貧しい私には、オーストラリアも多くの問題を抱えた国であることを知り、面白くもあり、また考えさせられることも多いお話でした。

 通訳のTさん、司会のIさん、ありがとうございました。 (M)